50周年記念のつどい 開会~講演

開会の辞
2018年10月13日(土)目白キャンパス百年館において、94名が出席し、「みどり会50周年記念のつどい」が開催されました。
成田すみれ会長から、「50年という半世紀に及ぶOG組織の記念行事に際し、どのように何を皆さんにご提供したら良いかを考えてきました。役員メンバーが新しくなったこともありましたが、先輩役員のお知恵もいただき、本日は記念講演と会員からの語り合いとしてパネルディスカッションという構成にしました。久しぶりに会う先輩方や懐かしい同級生との交流を通し、いろいろなことを思い出しつつ、少し明日からの元気を持ってお帰りいただけるよう務めてまいります」との開会の辞に続き、来賓として、吉澤英子先生(みどり会元会長)と、日本女子大学人間社会学部社会福祉学科の沈 潔学科長にご挨拶をいただきました。

来賓挨拶
吉澤先生からは、みどり会は卒業生が定期的に集まり「何かをしていきましょう」と始まった会であり、日本女子大学の名物であった運動会で社会福祉学科がみどり色のはちまきを身に付けていたことから「みどり会」という名になったこと、そしてみどりは平和を意味する色であるというお話がありました。
また、全国組織にする構想のもと、世の中を平和で、先駆的な女性としてのあり方を地域という地盤の中でどう育てていくかを話し合っていて、実際に卒業生は全国各地でリーダーシップをとっている。これからは誰もがその人らしさを出せる「共創」と、その状況を実現できる「活生」を視野に入れて活動していただきたいというお話をいただきました。

沈 潔学科長からは、みどり会50周年おめでとうございます。本学科は1921年に日本初の社会事業学部として創立され、まもなく100年になります。この間、日本の社会福祉教育をリードしてきて、7,000名を超える卒業生は女性のために道を切り開き、社会福祉や行政の現場で活躍してきました。学科としては広い視野と福祉のマインドを持って日本とアジアの社会福祉の未来を担っていく人材を育成していきます、とお話をいただきました。

記念講演
引き続き記念講演は、「女性の生き方と社会福祉を考える 過去・現在・未来-」と題し、東京家政大学名誉教授であり評論家の樋口恵子先生をお招きしました。
「人生100年」をキーワードに、ご自身の幼少期やご家族のお話も含め、時代とともに女性をとりまく家庭や就労環境がどのように変遷していったかを年金制度や医療保険の移り変わりと関連づけながらお話していただきました。そして、現在の人口構成と男女比や医療費の現状はこれまでの伝統的な家制度を明らかに変えていくことと、近い将来迎える超高齢社会の主役は女性であり、その女性をとりまく環境がどのようなものになるかを、データや具体的な数値を交えてお話していただきました。
印象に残ったことばが二つあります。
まず、「制度が変わると意識が変わる」。家庭科の男女共修を例にしたお話でしたが、女性差別撤廃条約批准の後、中学・高校で男子も家庭科の授業を受けるようになり、現在40歳代前半の男性から、家事や育児に関わる度合いが明らかに大きくなったそうです。一朝一夕に変わることはできなくても、制度が徐々に世の中を変えていくのだと思いました。
そして「ワーク・ライフ・ケア・バランス」。
仕事と生活の調和として、「ワーク・ライフ・バランス」という言葉は聞き慣れていますが、これからは、そこに「ケア」という概念が必要になるようです。
講演のレジュメに、「これから始まる大介護時代 女性から始まる 地域共働社会創造」ということばがありました。変化が激しい世の中にあって、少子化と高齢化によりファミレス(ファミリーレス)社会が到来する中で、女性が血縁に頼らず地域の中で生きていくために仕事やシステムを創り出していく必要があることを実感しました。
「NPO法人高齢社会をよくする女性の会」理事でもある樋口先生のお話は、これから、どのように世の中を見て、先を読み、行動していくかを考える契機になった講演会でした。







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