第2回みどりカレッジが開催されました。

第2回みどりカレッジが2016年10月8日土曜日、目白キャンパス百年館にて開催されました。

■第2回のテーマ:子どもたちの“生きづらさ”~私たちにできることは~

子どもをめぐる虐待や事件、子どもの貧困のニュースが絶えないという問題認識を出発点に、専門家であるお二人の講師をお招きして、“私たちにできることは何か”というヒントをいただけるような視点でお話ししていただきました。

■82名が参加

当日は雨も心配され、連休の初日でしたが、82名(理事を含む)の参加者が集まり、用意した席はほぼ満席に。何人来てくださるのかという理事の心配は徒労に終わり、一同ほっと胸をなでおろすと同時に、今回のテーマへの関心の高さを実感した瞬間でもありました。 学生さんの参加に加え、「友人に誘われて」「チラシを見て」など、本学関係者以外からの参加もありました。

■林浩康(はやしひろやす)先生のお話

前半は、日本女子大学社会福祉学科学科長の林浩康教授から、家族について考えるという切り口でお話が始まりました。

・現代の家族と子育て
→子育ては家族の責任、子育ては親の評価につながるという中で子育てをしている
→家族に対する期待が肥大化する反面、家族外(近所の人や地域)の支援機能が低下している
→親以外の人による受容の経験(ほめてくれる、聞いてもらえる等)が重要 →家族だけで子育てをすることは難しい。家族以外とつながり、これらの人たちとの関係性を築く、つまり社会的親をどう創造していくかが課題

・私たちにできること
→制度ばかりではなく、インフォーマルな支援機能をつくっていく=地域の中で「実家」が担っている機能を創造する、その役割を担う
→保護されている子どもを預かる「里親」への理解を深め、サポートをする

自立援助ホーム出身の方へのインタビューとして、「母を殺めるか、自分が死ぬかと表現された状況に追い込まれたからこそ自分の人生を大切に生きたい」という女性の言葉が紹介されました。人間が持つ、生きるという底力を感じる一瞬でした。

■田中哲(たなかさとし)先生のお話

後半は都立小児総合医療センターの田中哲先生から、日ごろ児童精神科医として臨床にたずさわっている先生ならではの経験をいかしたお話をしていただきました。

・社会的な努力にもかかわらず、子どもたちを取り巻く問題、例えば、虐待・発達障害・不登校・いじめ・体罰・自殺・非行等々が増え続けている
・育てにくさを感じる養育者が増えている
→周囲(配偶者、実家、地域等々)のサポートを受けられない、子育てに自信がない(親になることに腹をくくれない)、子育てを楽しめない(自分が親であることを受け入れられない) 等々

・育てにくさを感じる子どもも増えている
→なつかない、思うように育たない、聞き分けがない など
・私たちにできること →養育者がサポートを受けやすいよう支援をする
→養育者も子どもも自分らしいことが保障される居場所をつくる
→どんな子どもも排除しないコミュニティをつくる

子どもたちの大切な居場所である学校が、「思うように育たない、聞き分けがない」といった子どもたちを受け入れられない傾向にあるというお話が印象的でした。私たちは、「自分らしくていいんだよ」と子どもを見守り、多様性を受け入れるコミュニティをつくることが重要と感じたお話でした。

■今回の企画を振り返って 限られた時間の中で、お二人の講師にお話をしていただき、正直、時間が足りない状況でした。終了後も先生がたを囲んで質問が出るなど、とてもホットな時間だったと思います。 この場を借りて、先生がたをはじめ、チラシの配布や掲示にご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。

川本京美(新38)


林浩康(はやしひろやす)先生

林浩康(はやしひろやす)先生

田中哲(たなかさとし)先生

田中哲(たなかさとし)先生






Page Topへ